どんな病気も治せてしまうし、失った身体の一部も復元できてしまうというメドベッド(メディカルベッド)のことを知ったのは、2020年。
「高次元のテクノロジーを使い、人々の心身を簡単に癒すというメドベッドが、世界中で一般的に使える日がやってくる。そうなれば、これまでの医療制度は崩壊する。」
と聞いた。それから4年経ち、月の内部ではすでにメドベッドが使われていると最近知って、「地球で使われるのは、まだまだ先か。」と思った。
人類全体の意識レベルがもっと上がらないことには、高次元のテクノロジーは使わせてもらえない。そうなっているのだと思う。

例えば、薬剤により散々自分の髪や「水」を痛めつけたあげく、「そろそろメドベッドの予約しよっと。これで傷んだ髪の毛は元通り〜。」だなんて、虫が良すぎる。
この星で私たちは、水がなくては生きていけない。水は、知性の塊であり、愛そのもの。
この世の全ての存在にとって大切な「水」を、なるべく汚染しない生き方を選ぶ人には、深い愛がある。
深い愛がある人が、もっと増えないうちにメドベッドを普及させては、人類は堕落する一方。この星の水を、痛めつける一方。

あと、メドベッドを利用するには、優先順位もあるはず。例えば、過去に片足を事故によって失った2人の人がいるとする。
Aさんは、普段から心優しい人。その日も安全運転をしていたが、信号無視をした車に突っ込まれ、その影響で片足を失った。
Bさんは、若かりし頃、夜な夜な大きな音をたててバイクを迷惑運転していた。そしてある日、サツを撒くために暴走したら事故り、片足を失った。
この2人の場合、失った足を先に修復されるべきは、間違いなくAさんである。
病気であれケガであれ、それが、自分自身の、やりたい放題の結果であるならば、簡単に癒すべきではないのかもしれない。命やこの星への、深い愛がよみがえるまでは。
今、月の内部では利用されているというメドベッド。人類の中で先駆けて使われているのが、「救出された罪なきあの子たち」だといいな。と思う。
サミー