「ゆるませる」ことをメインとした施術を習ったことがある。身体の緊張をほどくというもの。
受講者全員が練習台になり、施術ベッドを使い、交代に施術し合う。
ガチガチに肩がこっている人の肩が、施術後にフニャフニャに柔らかくなったり、
腕や脚の可動域が広くなったり、肋骨が開いて呼吸がしやすくなったり、鼻の通りが良くなったり、
身体がポカポカと温かくなったり、内臓が活発になることでトイレへ行きたくなる者がいたり、
顔の歪みが調整されたり、頬がスッキリして目がパッチリしたり(スネ夫君の目がしずかちゃんの目になるわけではない)。
それらの効果を、受講中に見たり体験するたび、
「ぬおおお!たったこれだけのことでこの変わり方!この技法はやっぱりスゴイ!」
と、えらく感動したりもした。
けれど、身体のどこかが緊張するには理由があるはずで、
緊張してからゆるめるのではなく、身体のどこも緊張しない生き方(暮らし方や仕事の仕方)にシフトすれば根本解決となる。
例えば、誰かが自分を叩こうとしているのが見えたら、とっさに背中を丸めて腕や肩にグッと力を入れ(緊張)、防御の姿勢に入る。
それと同じで、不安を抱えている人は身体が緊張しがち。
不安を感じるのは、過去の記憶を元に「ああなったらどうしよう」とか「こうはなりたくない」と、未来に意識が向いている状態。
・うまくできるだろうか。
・うまくいくだろうか。
・治るだろうか。
・どう見られるだろうか。
などと不安を抱いている時、自分は今ここに居ない。
そして、困った状況になりたくないという「守り」の思いと連動して、身体が緊張する。
ということは、今ここ(この瞬間)で、「私は大丈夫」なのだと分かっていれば、身体のどこにも緊張はないはず。
でもね、頭で「私は大丈夫」だと思い込むこと(思考)はできるけれど、腑に落ちて分かるには、どうしましょうね。。。
やはり、地道に自分の本音を実践し続けていくこと以外に、無いと思う。
「そうしたい」「それはしたくない」という自分の本音にフタをせず、常に、自分の本音優先で自分のままで生きる(やりやすいことから)。
それを続けていると、
「あら、私が私のままで生きても、私も周りも全然大丈夫じゃん。」
と、腑に落ちる時がやってくる。未来への心配などどこへやら。そうなった時、身体のどこにも緊張は無いはず。
いつもいつも、自分の本音(心)を大切に。
他者の氣持ちを考えすぎたり、他者に合わせたり、他者の目を氣にして自分を曲げてしまう(本音にフタをする)のではなく、
常に、自分が自分のままで在ることを大切に。
サミー
好きに生きることがセキュリティとなる。 - Cue Spot 331