アマゾンの熱帯雨林は、酸素の生産や水の循環において、地球にとって重要な地域。
熱帯雨林の緑が行う光合成により、地球全体に酸素が供給されていたり、巨大な河川網(大きい川と小さい川のまとまり)があるため、地球の水循環において重要な役割を果たしている。
なので、アマゾンの森林破壊が進めば進むほど、気候変動の影響をもたらし、地球を弱らせる。
森林破壊の最大の原因は畜産。食用の牛を育てるために、アマゾンの森林が破壊され続けている。
大手ハンバーガーチェーンなどの牧場主は、まず、木を伐採して火を放ち、草や木を焼き払う。焼かれた植物の灰が、牧草(家畜の餌)を生やすための肥料となるから。
その後、牛を搬入して肥育する。数年後に土地が栄養を失うと、牧場主はその牧場を放棄し、別の地へ移動。そして、さらに森林伐採を進める。この繰り返し。
工業的畜産は、アマゾンの森林破壊だけではなく、ひどい公害を生み出している。
牛は、ゲップと共にメタンガスを排出する。メタンガスは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの1つであり、その温室効果は、二酸化炭素の25倍以上。
世界的に見ると、畜産業は温室効果ガスの最大級の排出者であり、畜産業(主に牛)が排出する温室効果ガスは、運輸業が排出する量よりも多い。
畜産業=31% 運輸業=14%
アマゾンで牧場が拡大するのは、それだけ、肉を消費する人が多いから。
もしも、「地球に優しい物作りをしています。」という会社の社長が肉大好き人間だったら、私はズルズルにズッコける。
地球環境を、本当により良くしたいのなら、さまざまな食品の裏側を知るべきだし、肉の消費を減らす必要がある。それは牛だけでなく、豚、鶏なども。
人が食べるために動物が、そのカラダや環境にとって悲惨な育てられ方をしているという現実を、まずは知る必要がある。真実を知れば、選択する物事が変わる。
知らないは罪。知ろうとしないはもっと罪。
分かりやすい目安として、人のカラダに優しい食べ物は、作られる過程などが環境にも優しい。
地球のためにと、植樹したり、山や海の清掃をしたり、淀んだ場所の好循環を促す菌を撒いたりすることは素晴らしい活動だけれど、
「地球を守ろう!」という類の活動をたまにするよりも、より地球に好影響な日常を送る方が大事。
食習慣を見直す人が増えることが、うんと大事。地道が近道。
平和は常に、私から始まる。
次回、「魚のこと、とか。」につづく。
サミー