Cue Spot 331

カラダの素晴らしさを、ただただ語る。

久子とランドセルと私。

父は3人兄弟の末っ子で姉と兄がいるのだけど、彼らに子どもは息子が2人ずつ。

それゆえ、伯母は女の子である私のことが可愛かったのか、私のランドセルは、他県に住む伯母がサプライズプレゼント(買って郵送)してくれた。

そのランドセルを、私はとても気に入っていた。

 

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丁寧に扱っていたという意識はないけれど、6年使った後も、さほど傷んでなかった。

背負っていたランドセルを下ろす際、友だちがやっていたみたいに、床に投げるようにしたことは無いし、

教室のロッカーには、きちんと向きを整えてしまっていた。とても気に入っていたので、知らず知らず、丁寧に扱っていたのかもしれない。

 

全校生徒の8割〜9割ぐらいが似たような色、材質、形だったけれど、私のランドセルは、ちょっと違っていた。

色は赤というよりワイン色で、フタや、肩にかけるベルト部分はしなやかに柔らかく、ランドセルに変わりはないけれど、大人向けの鞄のような作り。

今思うと、チョイとよろしいランドセルだったのかもしれない。

 

そんなランドセルをとても気に入っていたのだけど、気に入っていたもう一つの理由は、皆んなが持っているのと違うから。

この頃からだろうか。私は、友だちや知人などの近い存在と持ち物がカブるのが好きではないので、

中学生の頃、友だちから「お揃いの筆箱を買おーよ♪」と言われた時、なぜそうしたいのか、まったく理解できなかった。

 

入学シーズンが近づき、店頭でランドセルを見かけるようになると、とても気に入っていた自分のランドセルを思い出す。

どんな気持ちで、伯母はあのランドセルを選んでくれたのだろう。無難なランドセルを選ばなかった伯母に、感謝。

何かに対する考えなど、「大多数と違っていても、一向に構わん。ワテはワテの道をゆく。」という、私の個性の形成に一役買ってくれた伯母に、感謝(笑)


サミー

 

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